やり直し英語をされている生徒さんに、writing, reading, speaking, listeningの
どのスキルを上げたいですか?とお聞きすると、80%の確率でspeaking と
答えられます。
あなたはどうですか?
英語をやり直し勉強したいと思う一番の理由は、やはり
英語が話せるようになりたいではないでしょうか?
英語を話せるようになりたいけど、どうしたらいいでしょうか?
とよく訊かれます。
でも、英語が話せたらそれで良いのでしょうか?
正確には、話すことと、対話することは異なるんです。
どういうことかというと・・・?
以前、私は中国語を勉強していました。英語はみんなしゃべれるから、
まだたくさんの人が話せない中国語を話せるようになりたいと
あまのじゃくな私は考えたワケです。
本やNHKの中国語番組に始まり、中国に関する本は読みあさって
文化も学び、中国語会話学校にも通いました。いわば、中国オタクと
言われそうなくらい、のめり込んでいたんです。
最終的には中国に短期留学までしちゃいました!たった2週間の
短期留学でしたが、その間は、たった一日をのぞいて中国語でしか
会話をせずに過ごしました。
その頃には、旅行会話くらいは問題なくできるようになっていたんです。
でもその後、オーストラリアに移住したので、すっかり忘れてしまったのですが・・・
そんな今でも、覚えているので中国語で自己紹介だけはばっちりできます!
発音も一生懸命勉強したので、中国人のネイティブにも十分伝わり、
その発音力とばっちりの自己紹介から、中国語がものすごく話せると
思われてしまうのです。
でも「すごいね!どのくらい勉強したの?」など自己紹介の後に質問をされると・・・
さーっぱり分からないんです。
もうリスニング力は完全になくなってしまっているから、相手が何を
言っているのかさっぱり聞き取れない。
いくら自己紹介をキレイにできても、ちょっとした挨拶をバッチリ話せても、
その後に相手が何を話しているのか聞き取れないと、対話にはならないと
いうことなんです。
あなたは、自分が英語を話せればそれで良いですか?
やっぱり、会話をしたいですよね!
そのためには、スピーキングと同じくらい、リスニングも大切です。
むしろ、リスニングの方が必要なくらいです。聞き取れなければ、
会話にならないのですから・・・
スピーキングを上げたい方は、リスニングの習得もがんばりましょう。