英語コーチとして活動する傍ら
オーストラリアではエンターテイメント会社に勤めている私。
先日、あるミュージシャンから日本のラジオ局からメールが来て、
音楽関係のサイトに登録した方が良いよと言われたんだけど、
どう思う?と相談のお話が。
色々調べるのは大好きなので、早速インターネットで調べてみると
最初に予想していた通り詐欺サイトでした。
なぜ最初から詐欺じゃないかと思ったかというと…
東京のラジオ局プロデューサーと名乗る人からのemail の英語が、
全然日本人の書く英語じゃなかったから(汗)
カジュアルでスムーズに流れる完璧な英語。
これは、日本人じゃないなあってすぐに思ったんですよね。
(日本人の英語が悪いと言っているのではなくて
どうしても硬い文章になる方が多いので…汗)
おまけにラジオ局のサイトも東京のラジオ局と言っているのに
全然日本語での表示がないし…
残念だけど、これは詐欺だよと伝えてあげました。
そうしたらそのミュージシャンから返ってきた返信がこちら。
Thank you for looking into it!
I did smell a rat.
これを直訳すると…
調べてくれてありがとう!
ネズミの匂いがしたんだよね。
どうですか?ネズミの匂いって何よ?!と思いましたか?
そのまま受け取ると、意味がわかりませんよね。
実はヨーロッパの歴史を見るとネズミって病気を運んでくるものとして
ものすごく嫌がられてきたんですよね。
だからネズミの匂いがするというのは怪しいってこと。
他には smell fishy 魚の匂いがするとも言います。
魚を食べる習慣があまりない欧米では
魚の匂いそのものに拒否感を持っている人が多かったのでしょうね。
(今はお寿司が好きな人も山ほどいるけど…)
日本語でもこんな風に言いますよね。
刑事ドラマで犯人じゃないかという人を見つけたら
「あいつ、匂うな。」とか「あいつが臭い」とか。
感覚的には同じです。
食べ物が腐っているかどうかを調べるときに人間は匂って判断します。
臭かったり変な匂いがしたらこれはもう腐ってると思うはず。
このように嗅覚を使ってきたことから、匂いがするってことは
「怪しい」と疑っているという意味になるんですよね。
じゃあ、Smell the roses はどうでしょう?
日本語に訳すと バラを匂う
ネズミや魚と比べて、バラってイヤな匂いじゃないですよね。
(ってネズミは匂ったことがないから正確にはネズミの匂いは知らないけど…)
どちらかというと、良い匂いのはず。
そんなバラを匂う時って、どんな時でしょう?
ストレスがたまってイライラしている時?
失恋したばかりで泣きそうな時?
恋人と喧嘩してものすごく怒っている時?
どれでもないですよね…
やっぱり気持ち的に落ち着いていてゆったりしている時なはず。
ということから、smell the roses は
『当たり前のことに感謝する』という意味になるんですよね。
その他にも
Stop and smell the roses
Wake up and smell the roses
と言われることもあります。
ちなみに Wake up and smell the roses と歌っているのが
イギリス出身の歌手 Natasha Bedingfieild
コンクリート道のすきまに咲く花に気づきもせず
踏んでしまいそうになったわ
気づいて、当たり前のことに感謝しなきゃね
と歌っています。
smell は怪しいなと思う時も目の前のことに感謝したい時にも使える単語。
何かの匂いを嗅いでいる時だけじゃないんですよね。
そんな感覚を Smell The Roses を聴きながら感じてみてください♪
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